この記事では初めてコンカフェでバイトをする人に向けてコンカフェバイトの内容や注意点を解説していきます。
コンカフェとはコンセプトカフェの略で、お店にテーマやコンセプトがあるカフェのことです。
猫カフェなどの動物系のカフェや男性が女性を接客するメンズコンカフェなどもコンカフェの一種ですが、今回はいわゆるコンカフェ嬢が接客するお店のことをコンカフェと呼ぶことにします。
コンカフェは約20年ほど前に秋葉原で誕生したと言われています。
以前はコンカフェというとメイド服のコンカフェ嬢がお給仕してくれるメイドカフェが大半を占めましたが、現在はコンセプトも多様化していて、色々なお店があります。最近は全国の主要な繁華街はもちろん、地方のローカルなエリアにもコンカフェが続々オープンしていて、コンカフェ業界は今とってもアツいんです！
新規出店が相次ぐコンカフェですが、コンカフェにはどんなコンセプトがあるのでしょうか？
まず王道とも言えるのがメイド系。
コンカフェ＝メイドカフェと思っている人もいるほど、定番のコンセプトです。コンカフェがブームになる前から営業している老舗店も多く、有名なお店も多いです。正統派のメイド服のお店から少しアレンジを加えて個性を出しているお店まで、同じメイド系コンカフェでも店舗ごとに違った雰囲気が味わえます。ただメイド喫茶というと一般的に女の子のメインの仕事は配膳になり、普通のカフェのスタッフさんがメイド服を着ている状態に近くなるので、イメージ違いにならないように注意が必要です。
次に最近増えているアイドル系のコンカフェ。
歌やダンスのパフォーマンスがあるお店もあり、カフェというよりもテーマパークのような気分で楽しめます。またアイドルの卵だけを集めたお店や元アイドルがプロデュースしているお店などアイドル好きな方にはたまらないお店も。ライブよりも近い距離で推しとの時間を楽しめます。アイドル系のコンカフェは可愛い子揃いのコンカフェ界でもトップクラスの美少女が集まるので、とにかく可愛い子と出会いたいお客様が多いです。
制服系のコンカフェも人気があります。
青春時代に戻ったような感覚で楽しむことができ、若くて可愛い女の子が多いのが人気の理由です。正統派なブレザーやセーラー服がテーマのお店から魔法学園のように少し変わったコンセプトのお店まで制服系コンカフェにも色々あるので、お店選びの際にはコンセプトの確認を忘れずにしましょう。コンカフェバイトを通して同年代の女の子と仲良くなりたい人には制服系コンカフェがぴったりです。
もう1つ人気が高いのが、動物系のコンカフェです。
オリジナル衣装のお店が多く、動物×メイドやちょっと露出が多い動物コスプレのお店などお店によって個性豊かな衣装を楽しむことができます。衣装の選択肢の幅が広いので着たい衣装が明確に決まっている子におすすめ。応募する前に自分のイメージと合っているかを確認するのを忘れずに。せっかくコンカフェをやるなら普段はなかなか着れない衣装をという子には動物系のコンカフェが人気です。
「SNSで見たコンカフェ嬢に憧れて」
「友達がコンカフェをやっていて興味を持った」
などコンカフェバイトに応募する理由は色々ですが、応募する前に必ず確認しておきたいのがコンカフェのお仕事内容。
コンカフェでのお仕事は一般的に
・フードやドリンクの提供（配膳）
・お客様との交流（接客）
の2つです。
お店によって配膳と接客のどちらが多めかなどの違いはありますが、基本的にはどちらもやるお仕事と思っておいて間違いありません。
まず、フードやドリンクの提供ですが、凝ったメニューがあることは少なく温めるだけ、混ぜるだけの簡単な手順で提供できるメニューが多いです。入店初日に先輩キャストが教えてくれることが多く、飲食バイトの経験がない子でもすぐに覚えられるように工夫されていて安心です。オムライスやパンケーキに落書きをするなどのコンカフェならではのサービスもありますが、初めはクオリティが高いものが用意できなくて当たり前です。たくさん数をこなしていくうちに自然とお絵描きの腕前も上がりますよ。
続いて、お客様との交流。接客業や水商売の経験がないとうまくお客様とお話しできるのか不安に思う子が多いようですが、慣れればそんなに難しくないことがほとんどです。ファンができてきて固定のお客様が増えてくると家族や友達と話すのと変わらない感覚でお話しできます。うまくやろうと身構えるよりも笑顔で相手の話をしっかり聞くことやお客様のお話を否定しないことを意識するのがコツです。また、チェキ撮影やチェキへのお絵描きも場数を踏めば自然と上達します。
コンカフェのお仕事は資格も不要で未経験でも簡単に覚えられるものが多いのでバイトデビューの子でも安心して始められるのが魅力です。
コンカフェバイトは未経験でも簡単に始められるお仕事ですが、特に向いているのはどんな子なのでしょうか。
①コンカフェに興味がある子
コンカフェやコンカフェ嬢という文化に興味がある子はコンカフェで働くことで好きなことをお仕事にすることができます。コンカフェのお仕事は内容的には誰にでもできるものである一方で、少し特殊な業種でもあるので、コンカフェの良さがわからない…という人が働くには難しいところがあるかもしれません。また、コンカフェ嬢＝稼げそうというイメージだけでコンカフェバイトに応募するのも危険です。確かにコンカフェは歩合制のお仕事なのでたくさん稼いでいる子もいますが、未経験の初心者がすぐに稼げるようになるお仕事ではありません。実は稼いでいる子ほどコンカフェやコンカフェ嬢が大好きでコンカフェを始めた子が多いです。
②人とお話しするのが苦ではない子
これはコミュニケーションスキルが高いとか話が面白いとかとはまた別の話です。自分があまり詳しくない話題でもニコニコして相手の話を聞けたり、年が離れた相手とでも気持ちよくコミュニケーションが取れるかどうかということです。コンカフェには年齢も性別も色々なお客様が来店します。普段関わる機会がないような人と話したり、同年代同士の会話ではあまり話題に上らない話をするお客様が来たりもします。その時に自分の価値観を押し付けたり、知らない話題が出るとあからさまにつまらない態度をとったりするのではなく、相手が気持ちよく話せるように聞く姿勢や話を広げる努力を見せる必要があります。話の引き出しやトーク力は後からいくらでも増やしたり上げたりすることができますが、知らない話を聞くのが苦痛という子にはコンカフェ嬢のお仕事は辛いこともあります。
③自分を可愛く見せるのが好きな子
コンカフェ嬢はご存じの通り、かわいい衣装を着てヘアメイクにもこだわっています。普段からおしゃれが好きな子にとっては髪色や髪型にも基本的に規定がなく、ネイルやメイクも自由なコンカフェの環境は天国です。一方で女の子らしさやコンカフェ嬢らしさを求められる場所でもあるので、常に客観的に自分を見る必要がありヘアメイクの研究など自分をより可愛く見せる努力も必須です。元々自分を可愛く見せることに興味があったり、自分磨きが好きな子にとっては楽しみながら取り組めることなので、コンカフェバイトは自分を可愛く見せるのが好きな子に向いていると言えます。
コンカフェバイトには稼げるというイメージを持って応募する人も多いです。そこでコンカフェバイトのお給料システムや実際どれくらいもらっている子が多いのかについて見ていきましょう。
コンカフェのお仕事を初めてする人がまず戸惑うのがそのお給料システム。
コンカフェでは時給制と歩合制の両方でお給料の金額が決まることが多いです。アルバイトで歩合給なことは他の業種では稀なので、コンカフェバイトを始めたばかりの時には、事前にお給料の予測が立てにくいことや毎月稼ぎが変わることに戸惑う人がたくさんいます。コンカフェの歩合給の例としては、売上バックやドリンクバック、チェキバックなどがあります。いずれもコンカフェ嬢の人気に左右されやすいものなので、特に新人のうちは思ったよりも歩合部分が少なく想定より低い収入になることがあります。ただSNSなどでたくさん稼いでいるコンカフェ嬢がいるのもコンカフェのお給料システムが歩合制なためです。自分の努力次第でいくらでも稼げる一方で、初めのうちは苦労することもあるのがコンカフェのお給料システムの特徴です。歩合部分があるのが不安という人は時給制のお店を選ぶのが良いでしょう。
コンカフェのお給料システムは歩合制といっても完全歩合制のお店は少数派です。では時給の相場はいくらくらいなのでしょうか。コンカフェの平均時給は1,200円〜1,500円です。時給が低いお店ほどお仕事の内容も普通の飲食店に近く配膳メインなことが多いです。逆に時給が1,500円〜2,000円になるとバー業態に近く飲み屋要素が強いコンカフェになってきます。飲み屋系のコンカフェは歩合部分で稼げることが多い一方で、売上によって時給が変動することがあります。また、時給が2,000円以上のお店の場合は実はお客様の隣に座って接客することがあるなどキャバクラに近い業態のことがあるので入店する前にイメージと違くないか確認するのをおすすめします。求人を見る時にはつい時給にばかり目がいってしまいがちですが、コンカフェバイトの場合は時給によってお仕事の内容が少し変わってくることがあるので、注意が必要です。
コンカフェには時給以外に売上バックやドリンクバックなどの歩合給があります。売上バックは売上の10%、ドリンクバックは1杯100円、チェキバックは1枚100円などと単体で見ると少額ですが、月単位にするとそれなりの金額になります。お店としてもコンカフェ嬢がお客様を呼んで売上を上げることを期待して採用しているので、コンカフェバイトの掲載時給はこれらのバックを時給換算していることも少なくありません。そのため、入店後の売上次第では思ったより稼げなかったと感じることもあります。歩合給で稼ぐには誰でも一定の期間経験を積むこととお客様を作る努力をすることが必要です。コンカフェのお仕事を始める前にそのことを認識しておくと入店後のイメージ違いを防ぐことができます。
コンカフェバイトで稼げるかはズバリ人によります。月に100万円以上稼ぐ子もいますし、数万円のお給料の子もいます。たくさん稼いでいる子に共通しているのはコンカフェのお仕事が大好きで長く続けていること、そして努力をしていることです。人気のある子はヘアメイクや話す内容など一つ一つにこだわりお客様に喜んでもらう努力を惜しみません。こう書くと私には無理だ…と思う子もいるかもしれませんが、コンカフェのお仕事は自分の努力がお給料に反映されるのでそれがモチベになるという子も多いです。コンカフェバイトは決して楽に稼げるバイトではありませんが、頑張った分だけ稼げるお仕事です。
コンカフェでバイトをしている子には学生や昼職をしている人も多いです。終電で上がれるお店も多いですし、逆に深夜にシフトに入ってがっつり稼げるお店もあります。また、コンカフェ業界ではシフトも固定ではなく毎月シフトを出すのが一般的です。自分の予定に合わせて働く時間も働く日も自由に選べるので、学生や昼職と掛け持ちの人でも働きやすいです。
お店にもよりますが、週に2日程度からシフトに入れることが多いです。1回の働く時間も4時間程度からOKなことがほとんどなので、学校や昼職が忙しい人にも働きやすい環境です。ただ面接で採用されやすいのはたくさんシフトに入れる人であることには変わりないので注意が必要です。学生や昼職をしている人の場合はコンカフェのお仕事も同じくらいしっかりやる意思があることを示すのを忘れないようにしましょう。「短時間で効率よく稼ぎたい」や「学校や仕事がない日にシフトに入りたい」というのを全面に出しすぎると面接の通過率が下がることもあるので気をつけましょう。
ちなみに高校生でもコンカフェで働けますか？という質問が多いのですが、高校生でも働けるお店はあるにはありますが選択肢としては限られます。その理由としては18歳未満の高校生の場合は22時までしか働くことができないなど高校生を雇うには制約があるからです。コンカフェのお仕事は人生経験が豊富なほど対応できるお客さんの幅も広がりますし、話の内容も広がります。なので、高校生の間は他のアルバイトをしてみるというのもおすすめです。どうしても高校生のうちにコンカフェがやりたい！という人は高校生でも働けるお店を探してみましょう。
コンカフェバイトとネットで検索すると危険や危ないといったキーワードが出てくることがあります。実際にコンカフェのバイトは危ないのでしょうか？
コンカフェバイトが危ないと言われる理由の1つにお給料システムが複雑であることがあります。コンカフェには時給の他に歩合給があるので、事前に自分でいくらになるのか計算しにくく、思ったよりも少なかった際にお店側にごまかされているのでは？と疑ってしまうことがあるのです。このトラブルは実際には勘違いであることも多いです。事前にお給料のシステムをしっかり確認しておくことでお店とのお給料のトラブルを防ぐことができるため、少しでも不安なことがある際にはお店側に確認するようにしましょう。
他にコンカフェバイトが危険と言われる要因にはお客様とのトラブルが挙げられます。コンカフェはお客様に自分のファンになって応援してもらうお仕事です。そのためお客様との関係を深めていくのが基本的には必要なのですが、時には関係が深まりすぎたためにお客様がプライベートに入り込んでこようとすることがあります。お客様がストーカー化してしまうというのは実際にはそれほど多くないトラブルですが、事件に巻き込まれたりするようなことがあってはいけないので事前に注意が必要です。まず、お客様にプライベートを明かさないのは鉄則です。どんなに仲良くなったお客様でも住所などの個人情報は教えないようにしましょう。また、お客様に過度にお金を使わせるのにも気をつけましょう。一般的にお客様はお金を使えば使うほどコンカフェ嬢に執着します。お客様が楽しく使える範囲を超えてお金を使わせるのは危険です。
コンカフェバイトで検索すると危険と同じくらい出てくるのが、きついや辛いといったキーワードです。コンカフェバイトできついと感じるのは以下のことが多いです。
まず、意外と体力仕事であること。コンカフェの多くはカウンターしかないので出勤している間は立ちっぱなしが基本です。慣れないうちは長時間立ったまま仕事をするのが辛いと感じることもあるようです。しばらく働くとうまく休憩を取ったりして自分なりのやり方を見つけることができます。
次に、年齢が離れたお客様とお話をしなければならないこと。コンカフェには年齢も性別もさまざまなお客様が来店します。お客様はコンカフェ嬢と話したくてお店に来ているので、お客様に楽しんでもらえるように対応するのがコンカフェ嬢のお仕事ですが、慣れるまでは何を話していいかわからないという悩みを持つこともあります。自分があまり詳しくない話題に対応するのに苦手意識を持ったり、うまく話せないことにもどかしさを感じたりすることは誰しもありますが、お店の人や先輩コンカフェ嬢に相談してみたり、お話が上手な先輩キャストの真似をしてみたりすることで克服できる悩みかもしれません。
もう一つは、売上に対するプレッシャーです。コンカフェは人気商売であるため、人気があってお客様が多い子とそうではない子の差が顕著に現れがち。ノルマがある訳ではなくてもコンカフェで働いていれば自分が他のコンカフェ嬢に比べてどの立ち位置にいるのかが気になってしまうものです。努力していてもなかなか結果がついてこなかったり、自分より後から入ったキャストの方がうまくいっていたりすると出勤するのが辛いと感じる子もいるようです。一朝一夕で良い結果が出るほど甘い世界ではありませんが、年単位で働いているコンカフェ嬢で全くお客様がいないという子は見たことがないので、長い目で見て頑張っていくのが1番です。
この記事ではコンカフェバイト初心者の人に向けて、コンカフェバイトの内容やお給料、気になる事柄を解説しました。この記事を読んで、コンカフェのお仕事に詳しくなってコンカフェで働くことに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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